瑞泉

文化人類学関係の印刷物は、私にとってはシノギではあるが、彼等にはそれで商売しようという魂胆がとりあえずないから、なかなかにコクがある。世界中のいろんな人がどんなことを考えて、どんなことをやっているのか、そう書くと簡単だが、それを研究するとなると、答えにはほとんどたどり着かない。答えというのはある意味下品なものだから、そんなものは希求するふりだけして、人類学者たちは、屁の突っ張りにもならない思索を続ける。実用にはならない。実用もまた下品なもんだから、そんなものはどうでもいいわけ。学者さんたちは、文科省やら企業やらをうまく騙して、研究費をぶんどればいいわけで、私もちょこっとそのお手伝いをする。きょうは、そういうオツな印刷物の発送作業やらを、仕事場で見守ったり(山本星人に多謝)、残った仕事をちょこちょこやったりしたあと、広尾のデザイナーさんとこへ。広告関係(某私立大学案内)、若干トラぶるにつき、めちゃくちゃ邪魔くさい。現実とかけ離れてナイスなイメージに仕上げてあげたが、まだなにかしてほしいことがあるか? 私立大学は入試の倍率が1.0倍を切った時点で、世間に「すみませんでした」と謝り、解散すべきと思うが、どうだろう? ガッコって、多すぎないか? 一方、若者たちよ、オッホン。本も読めず、何かを考えることもできずに、20歳近くにもなり、ガッコなんぞに行ってもしかたない。そんなこともわからんか(私はわからなかったから行っちゃったんだけどね)。話が逸れたが、広尾に行く途中、携帯電話が鳴る。S社K社長からだ。1本、原稿がある、入稿には手間取らないはず、右から左に流すだけの仕事だ、やってくんない? ううむ、目下、パンパンですがな、御社の仕事やら他社の仕事やらで。いったんはそう申し上げる。それにさあ、チョロい仕事というふれこみで引き受けて、ほんとにチョロかった試しはない。チョロくないから、外に振る。それはわかっているが、これまでお世話になっているS社K社長に、義理を欠いちゃおしまいだし、それじゃ話だけ聞きにうかがいます、月曜日でいいすか? と訊くと、「きょうでもいいけど」と、にこやかにおっしゃる。広尾での仕事のあと、タクシーに乗ると、青山3丁目の交差点がブタ混み(たいへん混雑とゆう意味)。ようやくS社に着いて、原稿をささっと眺めると、なるほど、まあまあ、きちんと書けていそうだ(えらそう)。大新聞で論説を長年担当したベテランが著者。なるほど、失礼いたしました。しかし、大新聞記者様は油断がならぬ。自分≒大新聞の物言いについて、無反省に自信満々である場合が多い、多い。「プロのジャーナリスト」が書くものに価値がないはずがないという、根拠のない自信に支えられて、大いに勘違いしていらっしゃる記者様が多い、多い。ま、それはそれとして、ともかく原稿はお預かりしますと辞去して、神谷町方面へ。

神谷町に何をしに行くのかというと、瑞泉を応援しようという集まりに出るとゆうわけ。瑞泉とは、知ってる人は知ってると思うけど、泡盛(沖縄焼酎)のブランド。まあ、トップブランドだわな。それを応援するというのは、瑞泉からすれば、うれしいというか、まあちょっと変則プロモーション(とはいえ、田舎の名産品ではありがちなプロモーション手法ですが)。なんで、そんなところに出かけるかというと、由季氏の親戚のおじさんが、沖縄赴任時代、瑞泉酒造の旦那と付き合いがあったよしみで、応援しているというわけで、そのおじさんと前にしゃべったとき、「こんどぜひその集まりに行きまっせ」という話になっていたので、お知らせが来たのだ。で、ガッコ帰りの由季氏とは現地集合で、パストラルとかなんとかいうとこに出かけたわけ。

パストラルなんとかは、はじめて行った。農林中央金庫関係の会館とは知っていたが、お百姓さんの会館と思ってはいけない。1.5流か2流のホテルくらいの豪華さだ。会費を払い会場に入ったとたん、瑞泉の水割りを渡される。ちょっと遅れていったので、おじさんの開会の挨拶がちょうど終わって、乾杯!というシーン。ところが、そこでびっくり。せいぜい十数人か数十人のチマチマした集まりだろうというアタマで行ったが、優に100人以上いる。いや200人か。そして、背広・ネクタイだらけである! 私のようなポロシャツ姿は一人もいない。おまけに赤いポロシャツだ。赤い服は、私以外には、アトラクションで呼ばれた沖縄のラテン女性歌手(あやしい)だけで、そのおばさんは全身真っ赤だった。

古酒40というのが、品評会でいい成績をとったらしいが、旨い。私はシノギで駆け回ったあとなので、空腹このうえない。飲むより食べるぞ。沖縄料理もいろいろと並んでいる。いろいろ皿にとり、喰う。旨い! ソーキソバもあるので、由季氏が順番を並んで2杯分持ってきてくれて、喰う。旨い、なつかしい。沖縄に行きたいなあ。と食べまくっているまわりでは、背広たちが、名刺交換しまくっている。

背広だらけ、女性はよそいきっぽい人だらけのなか、1人、Tシャツ姿の若い女性がいる。瑞泉のラベルを背中にプリントしたTシャツだ。これが気に入った。私は、背中にプリントしたTシャツが好きなのだ。そして、この瑞泉のラベルは渋い。どこで手に入るのか?訊いてみると、瑞泉の酒蔵で手に入るという。ほしい。沖縄に行ったら買うか。と思っていたら、Tシャツの隣りにいた女性が「送ります」とおっしゃる。瑞泉酒造の女将さんだった。名刺をくださるので、私も名刺を渡す。「この住所に送ればいいですね?」 え? ほんと? うれしい! 代金はどうお支払いしましょう?と訊くと、そんなものはいらないらしい。え? そうですか。うれしいなあ。

最後は抽選会。1等賞は沖縄往復航空券、2等賞は瑞泉9リットル甕。大いに期待したが、5等賞にもハズれて、賞品はなし。会が終わり、おみやげは瑞泉のボトル。あ、ちょうどいい。あさっての浮御堂句会に使おう。御参加の皆様、瑞泉の古酒40、1本あります。旨いので、大いにご期待を。このくらいの宣伝はさせてもらいます。Tシャツ送ってもらうんだから。 
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by tenki00 | 2005-06-25 00:22 | pastime
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